「お礼状」の書き方と文例・例文ポイント

1. いち早く出す

祝いやもてなしのお礼状は、印象の強いうちに出します。

大切な時期が過ぎてしまってからでは効果も薄くなってしまいます。

贈り物をもらった場合は、受け取りの報告も兼ねて即日投函します。

2. 感謝の気持ちは具体的に

贈り物をもらったのなら、そのセンスに感心した、または、たいへんおいしかったというふうに、

相手の好意がどのように役立ったのか、できるだけ具体的に述べます。

3. お礼状を二度出す場合

招待を受けて出席する場合は、招待状を受け取ったときと出席後の二度お礼状を出すのが礼儀です。

借金をした場合も、借りたときと返すときにそれぞれお礼状を書きます。

4. 感謝は「深く」、お礼は「厚く」

「厚く感謝いたします」「深くお礼申し上げます」は、間違いやすい表現の一例です。

「深く感謝いたします」「厚くお礼申し上げます」が、正しい組み合わせです。

「夫の上司へお歳暮のお礼」

夫の上司へお歳暮のお礼

 今年もいよいよ年の瀬となりました。皆様には益々ご健勝のことと存じます。

 さて、このたびはご丁寧にお歳暮を頂戴いたしまして恐縮に存じます。

OOO好きの夫には何よりのいただき物です。いつもながらのお心遣い、

まことにありがたく厚くお礼申し上げます。

 今後とも変わらぬご指導賜りますよう、夫ともどもお願い申し上げます。

末筆ながら、ご家族皆様のご健康を心よりお祈りいたします。

かしこ

「知人へ出産祝いのお礼」

前略

 このたびは妻OOの出産に際しまして、お心のこもったお祝いをいただき、

まことにありがとうございました。

 初産のため不安でしたが、お陰様で無事男児を出産することができました。

妻は、早くも母親になりきって、赤ん坊の世話に夢中です。

私もこの子の親になったのかと思うと、父親としての自覚と喜びとで胸がいっぱいです。

 名前は「OO」といたしました。近いうちに、ぜひ一度お立ち寄りください。

 では、お礼かたがたご報告まで。

草々

「知人へ病気見舞いのお礼」

拝啓

先日はお忙しい中お見舞いいただき、恐縮いたしております。

お気遣い、本当にありがとうございます。

 お陰様で快方に向かっておりますから、ご心配には及びません。

これをいい機会に、心身ともにリフレッシュしたいと考えております。

 O日あたりに退院の予定ですが、今後は不養生をあらため、

皆様にご心配をおかけしないように心がける所存です。

 お見舞いまことにうれしく、厚くお礼申し上げます。

敬具

「知人へ息子の合格祝いのお礼」

拝復

 このたびは長男OOの大学合格に際しまして、ご丁寧なお祝いの品をいただき、ありがとうございました。いつもながらのお気遣い、深く感謝しております。

 入学式には早速、いただいた腕時計を持たせようと思っております。その前にお宅へごあいさつに伺わせる所存でございます。今後ともなお一層のご指導を賜りたく、息子ともどもお願い申し上げます。

 末筆ながら、奥様にもくれぐれもよろしくお伝えくださいませ。

かしこ