SNS運用に活かすトンマナ戦略：投稿デザインの一貫性を保つコツ
相沢なつき
SNS運用において、フォロワーの信頼を得てブランドを育てるために欠かせないのがトンマナ（トーン＆マナー）です。
バラバラな投稿デザインや文章トーンでは「素人っぽさ」や「一貫性のなさ」が際立ち、フォロワーが離脱してしまいます。
逆にトンマナが整ったSNSアカウントは「ブランドの世界観」を伝え、信頼と認知度を高めます。
この記事では、SNS運用におけるトンマナ戦略の重要性と実践方法を解説し、デザイナーや広報担当者がすぐに活用できるチェックリストも紹介します。
なぜSNS運用にトンマナが必要なのか？
1. ブランドの世界観を伝える
SNSはブランドの「顔」。投稿がバラつくと「何を伝えたいのか」が不明確になります。トンマナを揃えることで世界観を一目で伝えることが可能です。
2. 認知度と信頼性を高める
投稿デザインや文章トーンが統一されると、ユーザーは「この投稿はあのブランドだ」と直感的に理解します。
継続的に接触することでブランド想起率が高まり、信頼にもつながります。
3. 運用効率が向上する
投稿ごとに「色はどうする？」「フォントは？」と迷う時間が減り、効率的に運用できます。
SNSトンマナを構成する要素
1. ビジュアル要素
- 配色：ブランドカラーを中心に、統一感のあるカラーパレットを活用。
- フォント：タイトル用・本文用を固定。
- 写真・イラストのスタイル：明るい雰囲気／モノクロ／フラットデザインなど。
2. テキスト要素
- 文章トーン：丁寧・カジュアル・専門的などブランドに合った言葉遣い。
- ハッシュタグのルール：毎回使う固定タグとキャンペーンごとの変動タグを区別。
- 絵文字の使い方：多用する／最小限にする／使用しない、を決める。
3. 投稿フォーマット
- テンプレート化した画像デザイン
- 見出しの位置やサイズ
- キャプションの構成（挨拶 → 本文 → ハッシュタグ）
トンマナ設定の手順（SNS版）
- ブランドの目的を整理する（例：認知拡大／販売促進／コミュニティ形成）
- ターゲットユーザーを明確にする（年齢・職業・関心領域）
- 競合アカウントをリサーチする（同業界での標準を把握）
- ビジュアルと文章のルールを定める
- 投稿テンプレートを作成する
- 運用チェックリストを共有する
トンマナ崩壊の失敗事例（SNS編）
事例1：投稿ごとに配色がバラバラ
ユーザーがタイムラインで見たときに「別アカウント」に見えてしまい、ブランド認知が進まない。
事例2：フォントが毎回違う
インフォグラフィックで使用するフォントが投稿ごとに異なり、統一感がなく素人感が出る。
事例3：言葉遣いが一貫していない
丁寧語とタメ口が混在し、ブランドの人格が定まらない。
実務で使えるSNSトンマナチェックリスト
- ブランドカラーを正しく使用しているか？
- フォントは統一されているか？
- 写真やイラストのテイストは毎回揃っているか？
- キャプションの文体は統一されているか？
- ハッシュタグや絵文字の使い方はルール通りか？
参考になるSNSブランドガイドライン
Instagramブランドリソース
X（旧Twitter）ブランドガイドライン
Facebookブランドガイドライン
まとめ
SNS運用におけるトンマナは、ブランドの世界観を「一目で伝える」ための最重要ポイントです。
配色・フォント・言葉遣い・投稿フォーマットを揃えるだけで、ユーザーに与える印象は劇的に変わります。
逆にトンマナが崩れると「統一感のないアカウント」と見なされ、フォロワーが離れてしまいます。
本記事で紹介したトンマナ戦略とチェックリストを活用し、ぜひ自社のSNS運用に取り入れてみてください。
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