フォント選びで失敗しないための基本知識【初心者必見】
ブログやWebサイト、プレゼン資料、チラシやポスターなどのデザインにおいて、フォント選びは極めて重要です。文章そのものの内容が良くても、フォント選びを間違えるだけで「読みづらい」「素人っぽい」「信頼できない」という印象を与えてしまうことがあります。
逆に、適切なフォントを選ぶことで、同じ文章でも「伝わりやすく、印象的に」仕上げることが可能です。
この記事では、フォント選びで失敗しないための基本知識を初心者の方にも分かりやすく解説します。デザインを始めたばかりの方からブログ運営者まで、ぜひ参考にしてください。
なぜフォント選びが大切なのか?
1. 読みやすさがサイトの滞在時間を左右する
フォントが小さすぎたり、装飾的すぎたりすると文章が読みにくくなり、ユーザーがすぐに離脱してしまいます。特にWebでは「数秒で読者が離れる」こともあるため、読みやすさは最重要ポイントです。
2. フォントは「印象」を決定づける
フォントは単なる文字ではなく、デザイン全体の雰囲気を大きく左右する要素です。
- 明朝体 → 知的・上品・和風
- ゴシック体 → 現代的・カジュアル・安定感
- 丸ゴシック → かわいい・親しみやすい
- 手書き風 → ナチュラル・遊び心
このようにフォントの選び方ひとつでサイトの印象は変わります。
3. 信頼性やブランドイメージに直結
ビジネス資料にふざけたフォントを使ってしまうと信頼性を損ないます。逆に企業サイトで整ったフォントを使えば、ブランドイメージが向上します。
フォント選びでよくある失敗例
1. フォントを使いすぎる
ひとつのデザインに5種類も6種類もフォントを使うと統一感がなくなり、素人感が出てしまいます。基本は2〜3種類までに抑えるのが鉄則です。
2. 読みにくい装飾フォントを本文に使う
手書き風や装飾的なフォントを本文に使うと非常に読みにくくなります。本文はシンプルで読みやすいフォントを選びましょう。
3. サイトの雰囲気に合わない
高級レストランのサイトでコミカルな丸文字を使うなど、世界観に合わないフォントを選んでしまうと違和感が生じます。
4. 商用利用できないフォントを使う
無料でも「個人利用のみ」という制限があるフォントは多数存在します。商用サイトや印刷物で使うと著作権侵害になる可能性があります。
フォントの基本分類
1. 明朝体
縦線が太く、横線が細い伝統的なデザイン。和風・知的・上品な雰囲気を出したいときに適しています。
2. ゴシック体
縦横の線が均一で読みやすく、現代的で万能。本文にも見出しにも使える定番フォントです。
3. 丸ゴシック体
角が丸く、やわらかくかわいい印象。教育・女性向け・子ども向けのデザインで活躍します。
4. 手書き風・スクリプト体
手書きの温かみを感じさせるフォント。ブログやSNS画像、POP広告などに人気。
5. ディスプレイフォント
ロゴや見出しなど、短いテキスト向けに作られたフォント。本文には不向きですが、強調効果があります。
フォント選びで失敗しないための基本ルール
- 本文は必ず読みやすいフォントにする(例:源ノ角ゴシック、IPAex明朝)
- 見出しは個性あるフォントを使う(例:はんなり明朝、ニコモジ+)
- 最大3種類までに抑える → 多すぎると統一感を失う
- ブランドの雰囲気に合わせる → 高級感なら明朝体、カジュアルなら丸ゴシック
- 必ずライセンスを確認する → 商用利用可否を見落とさない
初心者におすすめのフォント組み合わせ
1. 源ノ角ゴシック × はんなり明朝
本文は読みやすいゴシック体、見出しは上品な明朝体。ビジネス系ブログやコラムに最適。
▶ 源ノ角ゴシック
▶ はんなり明朝
2. IPAexゴシック × あんずもじ
本文は安定した可読性のIPAexゴシック、見出しはかわいい手書き風のあんずもじ。個人ブログやイラスト系におすすめ。
▶ IPAexゴシック
▶ あんずもじ
3. M+ FONTS × ニコモジ+
本文はシンプルなM+ゴシック、見出しは丸文字でポップなニコモジ+。教育系や子ども向けサイトにぴったり。
▶ M+ FONTS
▶ ニコモジ+
商用利用時のチェックリスト
- 商用利用可か(明記されているか)
- 再配布禁止の有無
- クレジット表記が必要か
- アプリや電子書籍利用は許可されているか
特にフリーフォントは開発者のルールに従う必要があります。安心して利用するために必ず確認しましょう。
まとめ
フォント選びは単なるデザイン要素ではなく、「読みやすさ」「印象」「信頼性」を決定づける大切な要素です。
初心者が失敗しないためには、まず本文は読みやすいフォントを選び、見出しやロゴで個性を出すという基本ルールを守りましょう。
今回紹介した知識をベースにすれば、フォント選びで迷うことなく、自信を持ってブログやWebサイトをデザインできるはずです。